2008年06月25日

逆位置の解釈がうまくできません

逆位置の解釈がうまくできません。札を全体的に把握しきれていない段階でもありますが。何かコツがあればおしえてください。

そうですね、色々なところでタロットの講座を受け持たせていただいておりますが、どこでも多いのが「逆位置がよくわからない!」というお声。逆ということは、反対ということで、意味が正反対になるのか?いや、そうでもなさそうだ・・と混乱される様子。逆位置になると、札その物が別の象徴に変わってしまうという現象まで!・・例えば、「悪魔」や「月」の逆位置を解釈すると、まるで「太陽」か「審判」のようになってしまうケースなどに直面するのですね。だけど、「愚者」の逆位置が、「賢者」=「隠者」には、ならないですよね?「女帝」の反対は「皇帝」?なわけはない。あくまでも、その札は札として、ひとつ象徴している事柄は変わらないということに気をつけましょう。その象徴の表情が変わるだけなんです。

たとえば、こんな風に考えてみては?

あなたの顔は、あなたがあなたである以上、ずっと同じ顔です。まあ整形でもしない限り。顔というのは、個人を特定するもっとも重要な部分でもありますよね。でも、常時、くるくると表情は変わるでしょう?泣いたり笑ったり、怒ったり投げやりになったりあくびしたり・・・私は、逆位置のアルカナのほうが、かえって人間らしく、日常的に解釈できるんですよ。だって人って、みんなそんなに日頃から、真っ直ぐ正面を向いて生きてはいなかったりするから。

仲が良い程、すねたりムッとしたり、ネガティブな感情を見せたりもするでしょう。逆位置のアルカナって、まさにそんな感じなんですよ。あのアルカナに描かれている登場人物をですね、正位置の時から逆位置にくるりと回転させて、そしたらこの人どんな風に振る舞い出すかしら?想像してみるとよいと思います。


「塔」なんかは、人じゃないから解釈しづらいかもしれないけど、大アルカナはもともと「事象」を解釈するためのものであるから、擬人化した解釈表現ばかりではなく、ひとつの事象や形状を物語る練習もすることだと思う。「女帝」とは、結実、豊穣の象徴であるから、事象としてはまさにハーベストタイムということを読み取れるし、ゆったりくつろげるような時の流れがあることがわかったり、物質的な繁栄などもあり得るでしょう。さあそれが、ちょっと不機嫌になると、どうなるでしょう?すねたり、ムッとしたり、ぷいとそっぽ向いて本来の象徴を発揮してくれなくなるわけですね。そうなると女帝が、お局的なパワハラを始めたり、本来のエレガントな女性美を安売りして墜ちていく感じでしょうか。あらあら、女帝さんどうしたの?!というカンジ。

で、やっぱり逆位置でも女帝は女帝、腐っても鯛。ってちょっと違いますかね。まあとにかく「皇帝」にはならないし、墜ちても、「悪魔」にはならないように解釈できれば、それでOK。

スムーズに札とつき合えるようになるには、一定の試行錯誤期間があると思う。解釈について、迷ったり、悩んだりしても、一時のことだから、あきらめないで。そして一生勉強ですし、螺旋状に上回っていくというのかな、同じ札でも年令を重ねる毎にもっとこう言える、ああ言えると発見があったり、表現に深みも出てきます。気長に一緒にがんばろう☆
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2008年05月14日

カバラの生命の樹について教えてください

カバラの生命の樹とは?今イチ、よくわかりません。

まず「カバラ」とは、ユダヤ人発祥の哲学的神秘的思想の「名称」です。哲学の要素を兼ね合わせているが、古代ギリシアで体系化された学問・哲学では、ありません。一種の「思想」であり、政治的思想、宗教的思想など様々な思想がある中の、分野としては神秘的な分野の思想であるというわけです。「錬金術」も、哲学的神秘的思想と言えるでしょう。

さて、カバラがどういった思想かということは、専門書でとくとご考察いただきたいのですが、端的に言えば、宇宙の神秘とその中に生きる人間のあり方を説いているものです。一者の神ヤハウェを崇拝する一神教のユダヤ教の流れも汲むところがありますが、信仰の対象が違います。
カバラにおいては、神は「光」なのです。そして、その「光との合一を目指す」ことが説かれています。神を崇拝しよう、というのが、宗教でありますが、カバラでは「光とは、この世とは、宇宙とは何であるか」という宇宙論が展開され続けます。

さて、カバラの「生命の樹」ですが、カバラの教典のひとつです。キリスト教の教典と言えば聖書だというように、カバラにも代表的な教典が存在しまして、「創造の書」「光輝の書」「生命の樹」の三つがそれなのです。三つの内二つが書物であるのに対して、第三の書である「生命の樹」は、前の二つの書物「創造の書」「光輝の書」を、図像的に表したもの、図解なのです。

そしてまた端的に言えばこの図像とは、「宇宙とは、小宇宙である惑星で構成されたひとつの球体であり、各小宇宙はどれも二つと同じものがない。同じように、私たち人間も、唯一無二の惑星と等しく小宇宙として、いかにこの大宇宙の中で生きるべきか」という教えが図像で表現されているものなのです。お勧めは、平凡社のイメージの博物誌「ユダヤの秘義」などです。

現代の私たち日本人にとっても、たくさんの智慧と学びが詰まった思想です。ただ、精神力を高めるということが、無我の境地に至ることにも等しく説かれており、禁欲的な修行の数々が信徒には義務づけられたためでしょう、現在では純然たるカバラ信徒、即ちカバリストは存在しないようです。

posted by 管理者 at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ├ カバラの生命の樹とは? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月09日

タロットとフリーメイソンの関係は?

タロットとフリーメイソンとは、何か関係がありますか?

 メイソンリー(maisonry=石工集団)が、タロットを創り出したとか、そういう関係性はないでしょうが、メイソンリーの影響を受けて創作されたタロットデッキは世に多く存在しています。

 フランスのオカルティスト、クール・ド・ジェブランがフリーメイソンの団員と親交があったことは伝えらえていますし、ウェイト博士をはじめタロット創作にたずさわったゴールデン・ドーンのメンバーで、メイソンにも在籍していたという人は結構いるようです。自分なりにですが「象徴学派」とも言える友愛団体「フリーメイソンリー」が、タロットに興味関心を持っていなかったわけはないのではないか、とは思います。

 ウェイト版では、小アルカナのPENTACLESの札に、石工とその修行姿というものを垣間見ることができます(3と8)。

 中世ヨーロッパにおいて、神殿、聖堂建築を担う石工たちが集まり形成した友愛結社は、そのまま石工=Maison メイソンを名乗る組織となり、現在は、オカルト愛好家の秘密結社と、一般には認識されているようです。

 彼らが一定のサインを持ち、共に結束関係を築いた所以は、石工社会において、正規の年季奉公をしていない似非職人たちと一線を画し、自分たちの地位を守るためであったのです。(参考・日本グランドロッジホームページ)

 秘密の合図とことばでつながった彼らは、職業を越え、一社会人として博愛の精神でもって世の中にも貢献することを目指し、宗教や神秘思想に通じる何らかの超自然的なエネルギー、即ちHigherpowerを信じ、太古から伝わる宗教的な儀式に、人間の意識についての探求の答えを求めてきたのです。フリーメイソンは、政治に関わらず、金銭の徴収などもしないとされており、本来は純粋に意識の研磨と自己向上を目的とした友愛結社であると、各所で主張しているようです。


 フリーメーソンの研究者の主張の中には、フリーメイソンのルーツは古代パレスチナ、そしてソロモン王の神殿建設にあるとする説もあります。実際の起源ではなく、これもまたあくまでも「象徴的」な起源のことを言っているのでしょう。この辺は、タロット・エジプト起源説の片鱗を垣間見るものだ。誰も、エジプトで初めてタロットが創られた、なんて言ってやしません。象徴学的源流を遡るとエジプトだと、言っているだけです。
 象徴を学び、研究するという過程において、フリーメイソンの図版化された思想的体系と、タロットの絵柄と重なるものが多いので非常に勉強になりますよ。


 余談ですが、占いは、統計学だなどと言われることがありますが、とんでもない。タロットも、西洋占星術も、「象徴学」的な体系から成り立っている。きちんとした占いの学校であれば、そういうことを教えいるはずです。