そうですね、色々なところでタロットの講座を受け持たせていただいておりますが、どこでも多いのが「逆位置がよくわからない!」というお声。逆ということは、反対ということで、意味が正反対になるのか?いや、そうでもなさそうだ・・と混乱される様子。逆位置になると、札その物が別の象徴に変わってしまうという現象まで!・・例えば、「悪魔」や「月」の逆位置を解釈すると、まるで「太陽」か「審判」のようになってしまうケースなどに直面するのですね。だけど、「愚者」の逆位置が、「賢者」=「隠者」には、ならないですよね?「女帝」の反対は「皇帝」?なわけはない。あくまでも、その札は札として、ひとつ象徴している事柄は変わらないということに気をつけましょう。その象徴の表情が変わるだけなんです。
たとえば、こんな風に考えてみては?
あなたの顔は、あなたがあなたである以上、ずっと同じ顔です。まあ整形でもしない限り。顔というのは、個人を特定するもっとも重要な部分でもありますよね。でも、常時、くるくると表情は変わるでしょう?泣いたり笑ったり、怒ったり投げやりになったりあくびしたり・・・私は、逆位置のアルカナのほうが、かえって人間らしく、日常的に解釈できるんですよ。だって人って、みんなそんなに日頃から、真っ直ぐ正面を向いて生きてはいなかったりするから。
仲が良い程、すねたりムッとしたり、ネガティブな感情を見せたりもするでしょう。逆位置のアルカナって、まさにそんな感じなんですよ。あのアルカナに描かれている登場人物をですね、正位置の時から逆位置にくるりと回転させて、そしたらこの人どんな風に振る舞い出すかしら?想像してみるとよいと思います。
「塔」なんかは、人じゃないから解釈しづらいかもしれないけど、大アルカナはもともと「事象」を解釈するためのものであるから、擬人化した解釈表現ばかりではなく、ひとつの事象や形状を物語る練習もすることだと思う。「女帝」とは、結実、豊穣の象徴であるから、事象としてはまさにハーベストタイムということを読み取れるし、ゆったりくつろげるような時の流れがあることがわかったり、物質的な繁栄などもあり得るでしょう。さあそれが、ちょっと不機嫌になると、どうなるでしょう?すねたり、ムッとしたり、ぷいとそっぽ向いて本来の象徴を発揮してくれなくなるわけですね。そうなると女帝が、お局的なパワハラを始めたり、本来のエレガントな女性美を安売りして墜ちていく感じでしょうか。あらあら、女帝さんどうしたの?!というカンジ。
で、やっぱり逆位置でも女帝は女帝、腐っても鯛。ってちょっと違いますかね。まあとにかく「皇帝」にはならないし、墜ちても、「悪魔」にはならないように解釈できれば、それでOK。
スムーズに札とつき合えるようになるには、一定の試行錯誤期間があると思う。解釈について、迷ったり、悩んだりしても、一時のことだから、あきらめないで。そして一生勉強ですし、螺旋状に上回っていくというのかな、同じ札でも年令を重ねる毎にもっとこう言える、ああ言えると発見があったり、表現に深みも出てきます。気長に一緒にがんばろう☆

